年に1度開催される日本ヨーガ療法学会研究総会が、今年は4月22日~ 24日まで、さいたま市の大宮ソニックシティで開催されました。今年のテーマは、『循環器疾患とヨーガ療法』でした。

ここ数年は、日本アーユルヴェーダ学会と日本健康促進医学会との共同国際会議として開催しており、全体のテーマは「生命の神秘」です。3学会それぞれの興味深い講演が聴け、さらに会員同士の交流も深められるようになりました。

今年の大きな講演は、

ビーマ・バット先生
「プラクリティ(体質・気質)その健康と病気に於ける役割、特に関節リウマチに対する感受性との関連において」

BK・テルマ先生
「アーユルヴェーダの遺伝学-関節リウマチ感受性遺伝子/遺伝子座を特定するための研究と関連したプラクリティに基づいたサブ・グループ化とゲノムを組み合わせた新たな試み」

百村伸一先生
「睡眠の質と心臓病」

ケント・M・キース氏
「逆説の掟 生きる意味と意欲」

でした。

ヨーガ療法の分科会は、精神/統合失調症、高齢者/認知症関連、がんとヨーガ療法、アルコール/薬物関連の4つに分かれ、それぞれが分野に特化した先生方が中心となり、実績や課題について話し合われました。

今回、ヨーガ療法士会北海道では、菅原あゆみさんと佐高がポスター発表をしました。

菅原さんは、「月経随伴性気胸再発不安に対するヨーガ療法実習報告」をテーマとし、短期間で再発し、月経不安を抱えて悩む女性にヨーガ療法を指導した結果を発表しました。
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私、佐高は「アドラー心理学のヨーガ療法への貢献可能性に関する一考察」をテーマとして、大阪の黒川内科 鎌田穣先生と共同発表させていただきました。アドラー心理学は、ヨーガ療法のカウンセリングの現場でも取り入れられるよう、鎌田先生が全国で指導してくださっています。アドラー心理学とヨーガ療法は共通点が多数認められ、生きる方向もほぼ同一方向を提示しています。自己制御に長けて心身両面へのプローチが可能なヨーガ療法ではありますが、対人関係上の課題対処とコミュニケーションの調整技術が不十分である点に対して、対人関係に関する理論と技術が洗練されているアドラー心理学を付与することで、セラピーやカウンセリングが飛躍的に向上する可能性が極めて高いという内容で発表させていただきました。

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実行委員のみなさん、円滑な運営、大変お疲れさまでした。
来年の研究総会は、7月に福岡市で予定されているとのこと。それまでにさらに技術に磨きをかけ、意欲をもって参加したいと思います。

なお、今回の第14回学術総会の概要については、下記のサイトをご参照ください。
http://www.yogatherapy.jp/omiya2016/index.html

【文責:認定ヨーガ療法士(札幌)佐高葵月代】