〇日 時:5月26日(日)10:00~16:00
〇場所:札幌市 交流プラザ
〇ファシリテーター:中田 愛子先生
〇参加者:午前14名、午後16名
〇報 告:佐高 葵月代

北海道では初のダルシャナ練習会です。
中田先生は日帰りで駆けつけてくださいました。
お忙しいところ、ありがとうございました!

まず最初に、初級の練習会を通しての約束事として「勇気づけ」が挙げられました。
勇気づけとは、「ありがとう」「うれしい」「助かる」という言葉と態度のことです。
お互いを「勇気づけ」しあいながら、学んでいくことはもっとも重要なことで、勇気くじきである「批判」「文句」「攻撃」は禁止事項でした。
セラピスト自身が日頃から勇気づけと勇気くじきを意識しなければ、いざセッションの時にクライエントに対しての勇気づけは不可能。

この日のテーマは「周辺情報とエピソードを共有しよう」でした。

①周辺情報とは:主訴にまつわる項目を問いかけること
家族歴、性別、年齢、俊に、学歴、食事、通院歴、既往歴、普段の活動パターン、運動、睡眠時間など。
痛みや症状がある場合は、「いつから?」「どこが?」「どのように?」という質問で情報収集をする。

★ポイント
・開かれた質問で問いかける。5W1Hが基本。
・1つの問いに1回で答えてもらう、1往復式。
・主訴以外でセラピスト自身の興味本位での質問は、深みにハマるので注意。
・また、一つの質問を深堀りするのではなく、表面的なものに留める。
・セラピストとクライエントの話す量のボリュームは5:5ぐらい。
・ここでの情報収集は3分を目安とする。

➁エピソードとは:ある日、ある時、ある場所での出来事がヴィヴィッドかつ具体的に思いだされること。

★ポイント
・「それは最近、いつありましたか?」【最近】【いつ】をキーワードとすることで、具体的な答えが出やすい。
・セラピストとクライエントの話す量のボリュームは2:8ぐらい。より多くを聞かせていただく姿勢が大事。
・エピソードで扱うのは、感情→思考→行為。
・対人関係が課題となっている場合は、相手の性別、年齢、関係性を共有する。
・情報が多すぎる時は、「何が1番〇〇ですか?」と絞り込むことで、嫌がるポイントを見つけやすい。
・それが事実であることを確認するまでは、セラピストの想像に過ぎない。あくまでも共有すること!

以上のポイントを押さえつつ、2名1組となり(1)肩こり (2)人間関係 について聴き取る練習をしました。
実習者の感想としては、肩こりは比較的情報が集めやすかったものの、人間関係になるとすぐにエピソードを聴きそうになることや、セラピストの興味を深堀しそうになるなどが挙げられました。

中田先生からは、今、周辺情報なのか、エピソードなのか、自分が「ここにいる」という自覚があれば大丈夫という勇気づけをいただきました。あっちこっちに飛んでしまうことで、支離滅裂なセッションにならないよう、心がけようと思いました。

このあと、私(佐高)がクライエント役を、中田先生がセラピスト役で、デモンストレーションを行いました。
クライエント役をした感想は、中田先生は周辺情報は実にあっさりと聴き取られ、3分ほどでエピソードに入ったことでした。
エピソードでは、周辺情報を元にして聴き取られ、無駄な風呂敷は広げていないのを感じ取れました。

初心者の場合、聴き漏らしてはいけないという焦りから、あれこれ聴きすぎてしまうことが多いですが、中田先生の聴き取りを客観的に見て「ここでは、この程度でいいんだな」と、整理された情報収集が大変勉強になりました。

このあと、受講生が恐る恐るまな板の上に乗っかり、全部で8ケースを練習しました。周辺情報の聴き取りに3分、エピソードを聴くのに7分で、1セッション10分です。

参加者からは多数質問が飛び出し、中田先生は丁寧に答えてくださいました。
必要な情報の提供、先生の考察、そして決めつけずに「みなさんは、どうお考えになりますか?」と全体に戻すところなどから、横の関係性が作られたと感じました。

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佐高の考察:
実際のセッションでは、初回インテーク時にどんなことが出てくるかは出たとこ勝負です。
とっさのことにはセラピストの嫌がる心が出やすいので、そこは注意したいところです。
そして、その場で解決させるのではなく、あくまでも課題の共有を意識したいところです。
むしろ、クライエントが自分で解決していけると、セラピストが信じる気持ちこそ、勇気づけなのかと思いました。

印象に残ったのは、中田先生が初級ダルシャナはプロジェクターに例えたことでした。
プロジェクターを最初繋ぐと、スクリーンにぼんやり映るのを、インテーク面接とすると、ピント合わせしながらクライエントの関心に焦点を合わせていくと、はっきり見えるようになるということ。
慌てず、じわじわがいいのかもしれません。

以上、大変大雑把な報告となりますが、全国の皆様のご参考になれば幸いです。

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中田先生は疲れも見せずに奮闘してくださり、私たちのやる気も倍増!本当にありがとうございました。
仲間とともに学べた1日は、大変貴重な時間でした。参加いただいたみなさん、お疲れ様でした。

次回は6月9日(日)です。
先生、みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

【報告・文責:佐高葵月代(北海道ヨーガ療法士協会)】