〇日 時:6月9日(日)10:00~16:00

〇場所:札幌市 交流プラザ

〇ファシリテーター:中田 愛子先生

〇参加者:午前18名、午後16名

〇報 告:大瀧 真美

5月に引き続き、北海道で第2回目の練習会が開催されました。

テーマは「絞り込みをしよう」です。

「初級ダルシャナ5ステップ」の3段階目まで、①周辺情報の共有②絞り込み③エピソードの共有+絞り込みを行いました。

中田先生より、「1段回目の周辺情報の共有の後、絞り込みをしないで3段回目のエピソードに進むと、エピソードがぼやけたり、ポイント外れになりやすいことが最近分かった」との説明がありました。

おおよその周辺情報が集まったところで、セラピストはクライエントに「何に困っているのか」全ての事項を言葉にして確認します。「困っていることは○○、△△、□□ですね。他にありますか?」と聞くことで、クライエントは困りごとを整理して考えることがでます。もしセラピストの提示した内容と相違があれば修正していただき、より的確に「困り事」を共有する事ができます。

その後「この中でどれが一番困りますか?」と尋ね、絞り込みに入ります。実際にやってみると、最初に話した困り事以外のものが見えてきたり、一番困る事はもっと違う事だとわかる場合もありました。絞り込みをする事で、次のエピソードで、どの記憶を想起すれば良いのかが明確になります。

3段階目のエピソードでは、その時の身体、呼吸、感情、思考、行為について想起してもらい、認知の共有をしていきます。共有後、「改めて何が困りますか?」「何が嫌ですか?」「ここまででいかがですか?」と聞くことで、クライエントはさらに洞察を深めることができます。

中田先生は、「初級ダルシャナ5ステップは一般的な流れとして押さえておきたいポイントを表しているもので、実際にはクライエントの関心に関心を向けながら臨機応変に進めることが最も大切である」と、何度も強調されていました。

実際にセラピスト役をしてみると、途中何を聞いてよいのか、どう返答したらよいのか戸惑ったり、頭が真っ白になったりすることもあり、発見や、自分の傾向や課題も見えてきました。その点を下記に要約いたします。

①無意識のうちに閉じられた質問が多くなっていた。セラピスト側の予測に捕らわれて質問をしていたと振り返ります。今後は頭を柔軟に、開かれた質問を心がける。

②質問の際、「クライエントが出した言葉」を使うと、よりクライエントの関心に接近しやすくなる。

③周辺情報として仕事や家族、人間関係などはとても重要な要素である。この情報をとってから進めると、クライエントのいろいろな側面が見えてくる。

④感情と思考を区別する。「どんな気持ちでしたか」と聞くと、感情と思考が混同するので、「どんなふうに感じますか?」「どんなふうにお考えですか?」と尋ねる。

⑤周辺情報では主観的情報と客観的情報を区別して、誰がみても変わらない客観的情報をとるようにする。

⑥事実と推測に分けて聞く。クライエントが推測を事実のように話すことがあるので、その場合は事実に落とすようにしていく。

中田先生は、何度かクライエント役に「共有した感覚は何パーセント位ですか?」と尋ねられていました。ダルシャナではこの共有する感覚が多いほど、信頼関係が構築され、クライエントの自己洞察の促すことにつながるのだと思いました。

先生は度々「最初からうまくできる人はいない」「ここは失敗の場なので、大いに失敗しましょう」と言って下さったとのと、参加メンバーの温かな場の雰囲気もあり、安心しながら参加する事ができました。中田先生、参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

次回は7月28日(日)です。

先生、皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

【報告:大瀧真美(北海道ヨーガ療法士協会)】