児童福祉施設におけるヨーガ療法教室開催レポート

児童福祉施設におけるヨーガ療法教室開催

2022年8月3日 レポート

去る8月3日、児童福祉施設においてヨーガ教室を開催いたしました。生徒さん9名が対象で、施設からの要望は、『イライラした時の対処法として深呼吸や筋弛緩法を行っているが実感できていないので、できるようになってもらいたい』というものでした。ヨーガ療法士4名(斎藤香、大西里香、河野美和、多田豊子)で伺い、前半と後半に分かれて椅子ヨーガとマットのヨーガをそれぞれ40分ずつ行いました。

施設・生徒さんの特定に繋がらないよう、詳細は省かせていただいております。

 

当日は、前日までの雨がやみ、雲間に青空がのぞく穏やかな天気でした。豊かな自然の中にある施設の体育館には、開いた扉から柔らかな風が流れこみ、草木の緑が鮮やかでした。生徒さんは、挨拶をしっかりして、私たちの自己紹介も熱心に聞いてくれましたが、発言は短く、表情や姿勢に硬さがありました。

前半は椅子ヨーガを行い、アイソトニックを中心に体を大きく動かして緊張と弛緩を繰り返しました。最初は動きがぎこちなく体を弛緩させられない生徒さんもいましたが、繰り返すうちに、動きが躍動的になり体を緩めるのも上手になっていきました。

休憩を挟んで、後半にマットを使ったヨーガを行いました。ゆっくりしたアーサナでじっくり心と体に意識を向けていくと、次第に呼吸が深くなっていくのが観察されました。単純に見える動きがうまくできず、不思議そうに周りを見回す生徒さんの姿も見られました。最後に「最近楽しかったこと」を瞑想して教室を終了しました。

終了後すぐに生徒さんに感想を聞くと、言葉少なではありましたが、「楽しかった」「リラックスできた」などと答えてくれました。更に数日後、生徒さんが書いた感想用紙を職員さんが送ってくださると、そこには口頭では言えなかったたくさんの、思ったこと、感じたことが書いてありました。以下はその抜粋です(一部ひらがなを漢字しています)。

 

🌼久しぶりにゆっくり深呼吸しました。楽しかったです。またヨガをやりたいです。また来てください。

🌼腹式呼吸には慣れていませんでしたが、大きくゆっくり呼吸に意識をむけるととても気持ちが軽くなりスッキリしました。だんだん体が暖かくほどよい汗をかくことができて今後の生活に役立てられると思いました。

🌼今日初めてヨガ体験をしてふだんあまり深い呼吸をする事がなかったので今日してみて、こんなに気持ちよくリラックスできるんだなと思いました。イライラした時や、眠れないときに試してみたいと思います。

 

特に呼吸について気づきを得て、普段の生活に活かそうと思った生徒さんが多かったようです。施設側のご要望であった「深呼吸や筋弛緩を実感して欲しい」というご要望に応えることができたこと、そして、生徒さんがヨーガを通して自己理解を深め、それを日々の過ごしやすさや生きる力に繋げていけることを、とても嬉しく思います。児童福祉施設という普段なかなか立ち入ることのできない場所での開催によって、私たちもたくさんのことを学ぶことができました。職員の皆さまにも、生徒さんたちにも、心から感謝いたします。

個人的には、ヨーガ療法士の先輩である斎藤さんや大西さんの指導を間近で拝見できたことや、河野さんの経験談をお聞きできたことで、たくさんの刺激をいただけたことも嬉しいことでした。今回の経験を、さっそく日々の教室に活かしています。皆さま、ありがとうございました。

【報告:認定ヨーガ療法士(札幌) 多田 豊子】